皆様、こんにちは〜
熊本は合志市須屋にある整体、院からだメンテナオーレ院長の山口です。
珍しく今日は1日に2回目の更新です。
それにしても、夕方までよく雨が降りますね。
こういった日は、夕方も道路は混雑し、視界も遮られますので、事故などには充分お気をつけて帰宅されるようにしてくださいね。
先ほどに引き続きぎっくり腰についてお話をしたいと思います。
ぎっくり腰の調整❗️
ぎっくり腰で来院された40代の女性の方ですが、来院される時は、体も前のめりの姿勢で、足取りは重く、いかにも動くのが辛そうな状態でした。
ベッドに横になるのすら痛みが強く時間がかかり、姿勢変換がうまくできないような状態であり、ぎっくり腰の中でも重症度は高いなぁと言う印象を受けました。
まずは体の検査を行っていきます。股関節の可動域を調べると、通常可動域の半分ほどしか曲がらず、曲げると痛みを伴う状態でした。
腰まわりには圧痛が点在しており、横圧すると強く痛みを感じる状態です。
胸郭周りを調べていくと、胸郭の可能性が著しく低下しており、肋骨関節の動きも悪く、肋骨の可動性も制限されております。
首周りは回旋の動きも側屈の動きも複合的な動きも全て制限されており、押圧とかなり痛みを感じる状態です。
頭を調べてみても、後頭骨の動きはロックされており、1時呼吸も弱く、副鼻腔エリアや咽頭や口頭、脳幹エリアまで至るところに制限が見受けられます。
とにかく検査したところ、全てがおかしくよくこれで日常生活を過ごしていたなぁと言う印象です。
正直、どこから手をつけていいのかわからない位全体的に問題があります。
しかしナオーレもオステオパスの端くれでありますから、まずは全身傾聴にて体を見直します。
全身傾聴では、甲状腺へと引かれていきます。甲状頸を詳しく調べるとかなり炎症を起こしている状態です。そして、甲状腺自体を局所傾聴にて見ていくと、脳幹エリアの方へと引かれていきます。
ここで1つの仮説が生まれます。体が今1番何とかして欲しい場所は甲状腺であると言う事は間違いないと思いますが、甲状腺を触診すると、脳幹エリアのほうに惹かれていくと言う事は、精神的な問題やストレスなどが関係して甲状腺に異常が出ていると考えることができます。
そこで先ほど調べたときに、胸郭エリアがおかしかったのですが、改めて調べ直すと、強い心膜制限と心臓の制限を確認することができます。
これらのことから、全体的な問題としては、肉体的な問題よりも、精神的な問題の方がこの方に関しては、優先順位が高いと推察することができます。
ということで、まず脳幹エリアへとアプローチを行います。するほど先ほどまでガチガチに固まっていた脳幹エリアに少し変化が起きてきます。頭の1時、呼吸も少し大きくなってきました。
施術を進めていくと、脳幹エリアはかなり良い感じでと変化してくれました。ここで甲状腺も一緒に変化したのではないか?と思い触診をし直します。すると思ったよりも、変化が少ないです。
ここからまた体の調べ直しです。甲状腺に局所傾聴すると、心膜へと引かれていきます。今度は心膜を局所傾聴すると、横隔膜へと引かれていきます。
横隔膜にかなり強い制限を感じることができます。
ですの次に横隔膜へとアプローチを行っていきます。
横隔膜へとアクセスして施術を続けていくと、どんどん横隔膜が緩むだけではなく、呼吸も大きくなってきます。先ほどまでに比べて、胸郭全体の動きも大きくなってきました。
横隔膜を調整した後、心膜の状態を確認すると、心膜もかなり良い感じへと変化しています。
ですので、今度こそは甲状腺が良い感じに変化しているのではないかと思い確認すると、、、
またまたあまり大きな変化はありません。
という事は、ここでまた体を調べ直します。すると、舌に引かれて行きます。
触診してみると、通常の位置よりも舌が下方に落ち込んでいることが確認できます。
舌と言うのも、メンタル面との関連性がとても大きな部位になります。
下が舌根沈下したままであると、そのつながりから歯も下方に引っ張られて、クラックが入ったり、虫歯の原因になったりすることもあります。これは実際に歯医者さんからお聞きしたお話です。
体と言うのはその1部分だけ見ているとわからないですが、全体性で体を見ていくと、様々な部位が影響しあって、連動しあって関与して成り立っているのが理解できます。
この方に関しても、最初の見立て通り、精神的な問題が優位に立っている不調であると言う事は、舌根沈下からも読み取ることができます。
そこで今度は舌に対してアプローチを行っていきます。
特にベロの左側が硬く萎縮しているのが確認できます。ここを解放していきます。すると、首のたくさんあった歪みまで、正常に戻っていきます。この方にとっては、ベロが周囲の関節や臓器に大きな影響を与えていることが確認できます。
ここでもう一度甲状腺の確認を行います。すると今までで1番大きな変化が出ており、先程までよりも炎症が少し引いてきた感じを見受けることができました。
重ねて今度は甲状腺自体とアプローチを行っていきます。すると、甲状腺自体はとても良い感じに変化を起こしてくました。
このように1つの部位を調整しようと思っても、関係する。様々な部位を調整することでしか、本来の目的とする部位の調整をすることができないといったケースは、臨床の中では数多く見られます。
ですので、我々施術家は、固定観念にはとらわれず、常に目の前の現場で起こっている状態を見て向き合うことが大切であると日々思うことができます。
甲状腺を調整したら、この方は心臓へと引っ張ってきます。心臓を確認すると、明らかに左側の左心房と左心室に異常な硬さを確認することができます。
ここに対してもアプローチをしていきます。整体でどうやって心臓の調整をするのと思う方もいらっしゃると思いますが、、
触診にて心臓の状態をリアルに把握することができればやりようはあります。
3種類ほどの刺激を入れていくと、心臓の拍動が大きくなり、状態が先ほどよりも良くなっているのが確認できます。
心臓の調整が終わったので、胸郭全体の動きを確認すると、最初に比べてかなり大きく可動域が改善されていることを確認することができました。
ここで股関節も一緒に確認を行います。すると、正常可動域の半分位しか動かなかった。股関節がほぼ正常通りに動くことができ、痛みも消失しております。
これらのことから、この患者さんの問題は、精神的な問題が背景にあって、それが影響して、甲状腺や心臓の問題を引き起こし、それらが胸郭の可動性を低下させ、結果的に痛みや症状が股関節や腰周りに出たと言うことができます。
もちろん、解釈はいろいろですから、あくまでナオーレが取りまとめた解釈に過ぎませんが、体と言うのは、これだけ複雑に絡み合って症状を引き起こしています。
なので、ぎっくり腰が急に起きると言う事は、ナオーレは完全に否定しております。また、これだけ体の状態が悪いのですから、生活習慣を見直さなければぎっくり腰と言う症状は繰り返し出てくると言うことになります。
これが巷で言われている。ぎっくり腰は繰り返す!と言われている。都市伝説の正体ではないかとナオーレでは考えております。
ぎっくり腰といえば、筋肉が炎症を起こしたとか、関節の動きが悪くなったとか、筋肉と骨格の問題だけで起きていると思っている方が大半だと思います。
しかし、これは筋肉と関節しか勉強してこなかった整骨院や整体院側の都合の良い解釈に過ぎません。
人間はどうしても今ある自分の知識や常識の範囲の中に答えを見つけようとしてしまいます。だから、ナオーレの様にぎっくり腰は、内臓や循環や精神的な問題、までもが関係していると言っている。施術家は少ないのが現状です。
人間はどうしても楽したいと言うのが根本にあるのかもしれません。
自分が勉強してきた筋肉や関節の問題です。と伝えておけば、あなたに自分が苦労して勉強を行う必要もありません。
でも、本当にそれが体の痛みに困っている皆様のためになるでしょうか??
少しでも多くの皆様の役に立ちたいと思えば、勉強は必須です。ナオーレも勉強は好きではありませんが、、、
皆様が痛みや悩みから解放されて笑顔になっているシーンを想像すると、やはり勉強しなければならないと言う活力が湧いて参ります。
これまでは、巷のことに関しては無関心でしたが、、、
あまりにも本当のことから、かけ離れたでたらめや嘘が出回っており、さらにはそれが正しいと言うような風潮で、皆様に認知されている現状に大変危機感を感じております。
あまり伝えるのは、うまい方ではありませんが、少しでも多くの方に本当のことを知っていただく努力をしていくのもナオーレの使命ではないかと最近考えております。
文章も長くなってきて、自分でも何を書いているのか、よくわからなくなってきましたが、、、
1番伝えたい事は、巷で出回っていることには、真実は少なく、お金のためであったりとかその人その人の都合が良いように情報にベクトルがかかっており、それにより、健康を手に入れることができない方が急増しているなと昨今感じておりますので、日々の施術はもちろん、こういったブログでの情報発信も含めて、常に本物を皆様に提供していきたいと思っておりますので、少しでも共感いただけたら嬉しいです。
そんな皆様のご来院を心よりお待ちしております。
お電話ありがとうございます、
からだメンテ ナオーレでございます。